自転車を北海道に持っていく方法はいくつかある。
フェリーで運ぶ方法。
電車を使っての輪行。
飛行機に積み込む方法。
宅配便で送る方法。
自力で北海道まで漕ぐ方法……。
僕は北海道へはフェリーを使って向かったのだが、そのときに自転車を積んで運んだ。
フェリー輸送の最大のメリットは、自転車を解体しないで済む点だろう。
原型のままで、サイドバッグをつけっぱなしにしたまま運んでくれるのは乗り物はフェリーだけだ。
料金は自転車代も別途かかるが、それでもくつろぎながら北海道まで向かうことができるのはありがたい。
ただ、フェリー会社によっては出航したら目的地に着くまで自転車のある車両甲板へ戻ることができないところもあるので、荷物は乗船するまえにまとめておきたい。
次に各交通機関を使った輸送方法を見てみよう。
電車の場合は、指定された輪行袋に入れる必要がある。
この輪行袋は基本的に三辺の和が250mm以内の袋とされていて、自転車は少しもはみ出ることがないように袋の中に収納しなくてはならない。
また、混雑時はものすごく邪魔になる上、電車内やホームでの移動もままならないのでかなり辛い。
その上、サイドバッグなどの荷物があればそれだけで周りの迷惑を意識してしまう。
電車の輪行とは意外と疲れるものだ。
飛行機で運ぶ人もいる。
飛行機の場合は、解体した自転車を指定の輪行袋に入れて預ける。
あとは到着したときにターンテーブルか空港の従業員から直接手渡しされるそうだ。
飛行機のメリットは数時間で目的地に辿り着ける点だ。
ただ、飛行機の場合は荷物を相当雑に扱われるらしく、到着したのはいいが自転車に傷が入っているなどの問題もあるそうだ。
そのためクッション性のある輪行袋を使用するか、緩衝剤を用意して自転車の衝撃を和らげる工夫をしておきたい。
自転車は引越し業者や宅配便などの運送会社を使って運ぶ方法もあるらしい。
先に自転車を運送屋さんに預けて、北海道のどこかのホテルか民宿かで受け取る方法があるそうだ。
各運送会社ごとに自転車の宅配サービスというのがあるので、それを使って運ぶ方法もあれば、普通の荷物扱いで運ぶ方法もある。
自力で自転車を運ぶわけではないのですごい楽だが、料金は1万以上かかるそうだ。
また、自転車以外にサイドバッグも発送しないといけないのでコストがかかる。
お金に余裕がある人にお勧めできる方法である。
自力で北海道までペダルを漕ぐ人もいる。
日本一周を目標にしているチャリダーや、北海道にわりと近い東北、関東圏のチャリダー、多くの休みを取れた学生チャリダーは自走する人もいる。
自走の場合は青森県青森市から出ているフェリーか、青森県大間町から出ているフェリーを使う。
これらは両方とも函館市に繋がっている。
青森から大間の間の道は意外と勾配の激しい道が続くらしく、多くのチャリダーは青森市から出ているフェリーで函館に向かうそうだ。
自走は挑戦したことがないのでなんともいえないが、時間に余裕のある人が成せる方法である。