夏に自転車で旅をするなら、断然北海道がおすすめな理由。

road-hokkaido

2011年。

前年の反省から今年は北海道に行くことを決めていた。

 

北海道へ行くルートはいくつかある。

京都の舞鶴市や福井県の敦賀市から出ている新日本海フェリーで北海道に上陸するルート。

飛行機に自転車を乗っけて上陸する方法。

自力で青森まで漕いで函館に上陸するルート。

 

個人的には自力で青森まで行きたかったが、如何せんこの年の夏も死ぬほど暑く、一刻も早く北海道に上陸したかったので、舞鶴市から小樽を結ぶ新日本海フェリーを使うことにした。

8月上旬の話である。

 

北海道には夜に上陸した。

 

まず思ったのは寒いことだった。

さすがは北の大地。

そう思った。

 

幸い寝袋にくるまったらどうにでもなる寒さだったので近くの公園で寝てしまった。

心地よい気温と静けさだった。

 

北海道の道を走ってみた。

路側帯が広くて走りやすい。

冬の時期になると除雪した雪を積むためのスペースらしく、道内の大抵の道は路側帯を広くしてある。

それが夏になると疑似自転車道になるのだ。

 

小樽の除雪車

 

交通量も札幌などは多かったが、都会から一歩離れると閑散としていて走りやすい。

夏の北海道は日中は暑く感じたりもしたが、本州特有の湿気がなかったのでそこまで苦痛ではない。

何より夜になると気温は一気に冷えて快適に眠れるのがすごい心地よかった。

 

本州の各地をある程度走り回ったあとに北海道を走ってみて思ったのは、自転車旅行者が多いことだ。

 

北海道で出逢った人から聞いて知ったのだが、自転車旅行者のことをチャリダーと呼ぶらしい。

ライダーならぬチャリダー。

なかなかいい響きだ。

 

そんなチャリダーが北海道にはたくさんいた。

 

2人のチャリダー

 

僕みたいに一人で走り回るチャリダー。

大学の部活動の行事で北海道を数日間走る大学生たち。

定年退職してチャリダーを始めた人。

何らかの事情で自転車に乗った人など……。

 

自転車に限らずバイクもものすごく多い。

集団でブンブン言いながら北海道の広大な大地を颯爽と駆け抜けるライダーを何百台も見てきたが、さぞ気持ちよさそうだ。

 

ハーレーで駆け抜ける男性

 

また、キャンピングカーの旅行者も多く、無料もしくは低料金のキャンプ場を拠点にして旅をしたり、道の駅をハシゴして旅している人も多かった。

 

夏の北海道は旅のメッカだ。

 

旅をしているといろんな人と話す機会があるが、旅人同士でコミュニケーションを取ることができるのが北海道のいいところなのかもしれない。

ライダーさんもチャリダーもお話し好きな人が多いので、北海道を旅をしていて結構喋った。

 

普通、チャリダーは孤独が付きまとうものだ。

西日本を旅行していたときは孤独を感じながらも前へ、前へ進んだものだが、北海道ではその孤独さはあまり感じなかった。

前出したように低料金で入れるキャンプ場や、ライダーたちが交流するための場であるライダーハウスの存在が大きいかもしれない。

 

それらに魅了された僕はこの年に限らず翌年、翌々年と自転車で北海道を駆け巡ることになったのである。

自転車の旅は夏の北海道がおすすめだ。

 

さて、ここで一つ問題が発生する。

自転車を北海道まで輸送するにはどうすればいいか、だ。

もちろん、チャリダーとしてはできるだけ安く済ませい。

方法としてすぐに浮かぶのは、西濃運輸のカンガルー自転車輸送便や、宅急便でおなじみのサイクリングヤマト便。

他にも輪行や大会出場にあった自転車専用の宅急便がいろいろある。

 

だが、見つけたこちらの自転車ブログに書いてあることにはちょっと注意したい。

http://www.xn--qev434ds0izc31e.com/

 

この、「自転車の送料が安いのは…。ヤマトの宅急便、それとも引越し業者?」というブログでは、自転車をヤマトのらくらく家財宅急便で輸送すればいいと記載している。

確かにママチャリを引っ越しで運ぶのには最適だが、ロードバイクなどの自転車は料金が高くなる可能性がある。

その他にも気になる記事があったので、一読をおすすめする。